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会社物語

会社物語
 夜明け前、昭和63年
 オペレーター長の大沼がテーブルをたたいた。「組合長、私たちは今まであなた方の方針に従って、機械の共同利用のために頑張ってきた。それを不採算部門と位置づけし、何の相談もなく廃止すると言う、考えを変える気持ちはないのか。」
 昭和45年国の第二次構造改善事業を受け、7割の補助で設立した機械利用組合の解体であった。農業協同組合と言う名目の組織が、営利追求に進んで行く始まりである。
 「理事会で決定している件なので、変える気持ちはない。」
 船出、昭和64年
 主だったオペレーターと、理解を示した理事とで新たな機械利用組合を設立することに決定、まとめ役代表に今野博允(46)を選定し、同64年活動を開始した。大幅な機構改革を行い、機械の稼働率を高める為、一日14時間フル稼働をする為3交代制を取った。当時オペレーターには、破格の時給2,500円を支払ったが、内容が充実し3年間で負債を償還した。まさに地域青年たちの快哉(かいさい)であった。
 経過、現在
 以来、地域の状況に鑑み、有限会社、農業生産法人、米検査登録機関等を立ち上げ現在に至っている。米の産直会員数、約500戸(殆ど口コミ)利益は地域に還元するため、無に等しいが、地域との交流が深まり、楽しい毎日と思うことにしている。
 所感、今後
 農業に対する国の予算は、膨大なものであることは理解する。但し、それが機能良く末端まで届いているか、NOである、改善するには既存の全ての農業組織を見直す事が大事である。内的には、農業者夫人々(それぞれ)がしのぎをけずる厳しさを知ることである。
 農家戸数の減少が続き、景気後退が続くとするならば、農業協同組合組合員の減少が起き、出資金の返還を求める事態が起きる可能性が高い、組織が営利追求に走ったつけが始まる、今が正念場であろう。
 思い、一万円の社長決済
   電話が鳴った、「すみません、代金が払えない状況になりました。」か細い声、子供の泣き声が聞こえる。咄嗟に「いいですよ、頑張って子供を育ててください、又いつか本沢の米が食べたくなったら電話ください。」おっと会計へなんと言おう、そうだ、社長決済だ、あとは口にチャック、元気でいるかなぁあの子供。
 人、夫々何かを背負って生きて行かなければならない。何故なら、それが次代を歩む人々への道標となるからである。
 
 
 
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テーマ : 農業関係
ジャンル : ビジネス

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有限会社本沢農産

Author:有限会社本沢農産
農家の方が集まって作った農業生産法人です。全面積40haの水田で栽培したおいしいコシヒカリ、はえぬきは全国のお客様に販売しています。
直営の直売所もあり、農家の方が作った新鮮な野菜、果物、米を販売しています。

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